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斉藤孝 菜根譚

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斉藤孝 菜根譚


        本の機関銃射手といわれる斉藤孝が菜根譚を解説しています。プロフィールに著書多数と出ていますが、100以上は本を出しているのではないでしょうか。この本の中でも自分の他の本を宣伝しています。このようにたくさんの本を出している著者の本はあまり読まないようにしていますが、菜根譚という題名のゆえに、解説者の名など気にせず借りたものでしょう。

漢文で名言を凝縮された文章ほど、精神をきりりとさせるものはありません。ここでは漢文の書き下し文で原典をなぞっていますが、それでも簡潔に考え方が凝縮されています。

「醲肥辛甘は真味に非ず。真味は只是れ淡なり。神奇卓異は至人に非ず。至人は只是れ常なり」

これによると激辛というのは料理ではないということです。何事も行過ぎてはいけません。甘すぎても辛すぎてもいけません。ほどほどがいいのです。人間も癖がありすぎると食えない人間になります。「凡」であることの大切さをしみじみ教えてくれる名言です。

「大巧は功術無し」

これも上の名言と関連するものでしょう。平凡の中には長年の鍛錬が潜んでいるという意味です。だから奇を衒ったものを発表するということはまだ修行が足らないことになります。個性重視とやかましくいわれる時代になりましたが、はっきり言って個性などはた迷惑なものはありません。

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