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服部敏良    王朝貴族の病状診断

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服部敏良    王朝貴族の病状診断

医学が発達していない時に病気になったらすぐたたりじゃとなります。坊さんに加持祈祷を願い、それで癒えれば、礼金をはずみ、癒えなければ別の占い師や別の坊さんに祈祷をお願いします。全て自然治癒力に頼ったのでしょう。自然治癒力でもなくても、プラシーボ効果によってなおるときもあります。イエス・キリストなど死者をも生き返らしたと記録されています。ロックのプレスリーだって、仲間の楽団員の腹に手を置いただけでガンが治ったという逸話をもっています。加持祈祷も少しは効果があったのかもしれません。平安貴族の女性は30代でよく死んでいます。体がととなわないうちに結婚し、出産の時に10代で死んだりしています。十二単をきて、日中動かないでいるのですから、運動不足で体には良くないことでしょう。おまけにトイレの問題もあります。芥川龍之介の小説にもあるように、ウンコや小便を桐の箱などにしていました。下女がそれを受け取って肥溜めにでも捨てるのでしょう。夏などこのようなことで赤痢などが発生します。十二単をきたまま排泄していたのですから、病原菌があちらこちらに拡散してしまいます。

天皇家と藤原家の度重なる結婚で、近親相姦のようになり、少し問題にある天皇も出てきたとあります。冷泉天皇は「もののけ」ために「異常な性格」「異常な御容貌」だったとあります。服部の解説によると一生の間狂気じみたことなく、政権内部の抗争が激しい折、天皇の神経も異常をきたしたのであろうと言っています。冷泉の冷と今年の年号「令和」の令は漢字が違っていますが、万葉集時代冷も令も同じ意味で使っているようです。凛とした平和な時代であって欲しいものです

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