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服部敏良 奈良時代医学史の研究

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服部敏良 奈良時代医学史の研究


        奈良時代にも医師、鍼灸師、按摩師の資格試験があり、二度失敗すると受験資格がなくなるということも書かれています。現在では医師試験など何度でも挑戦できるようですが、弁護士試験では挑戦回数が決められているようです。

やはりこの時代、病気対策には加持祈祷が本元で、坊主がお経を念じていたのでしょう。同時に坊さんは当時では外国の知識を得る最前線ですから、医学のことも少しはわきまえていたかもしれません。40過ぎまで男を知らなかった孝謙天皇を、道鏡は手当てとして、念仏を唱える美声と、噂される巨根でもって癒したであろうと推察されています。

この時代女帝がたびたび出るということは、男子の皇族が幼少でなくなることが多かったということです。近親結婚の弊害も考えられます。おまけに伝染病も多く、新羅から帰って来た特使が伝染病に罹っており、それで藤原の4兄弟が1年のうちにすべて死滅したという事件もありました。

奈良時代の天皇家と現代の天皇家は似た部分があります。綱渡りのような男子一系で、おまけに机の上にナイフを置かれたりして、危ないこと限りありません。

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