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「物言う株主」ということで一世を風靡した村上世彰はインサイダー取引で刑をくらい、今居をシンガポールに移しています。村上世彰の父は台湾人であり、この父から投資を手ほどきされ、小学生のときに100万円を渡され、株をはじめ、大学卒業当時にはそれが2000万円ほどになっていたそうです。
どうもこの本を読んでみますと、日本の上場会社の社長は共産国の幹部か、公務員のキャリアーかと思えるほどです。徐々に出世し、自分が社長になったときは、「恙無く」過ごすことを第一使命にして、危険や冒険を避けることに腐心しているようです。内部留保がいくら溜まろうと、一切手につけず、株主に還元しようとか、新しく何かを立ち上げることもしないで、ただただ自分の保身を願って、前例のないことは何もしないということに徹しているようです。これでは企業の成長はおぼつかないでしょう。ジリ貧になるのが関の山です。経済とはカネがまわることにあるのに、まるで先のない老人のようにカネを溜め込むばかりで循環がなくなると、国そのものが老人化し、やがて行き倒れになるのです。税制を変えて、内部留保は100%課税すれば、血にめぐりもよくなり、再び日本は若々しくなるかもしれません。村上世彰はそういったことを企業に提案していたそうですが、企業側は自分たちの「既得権」が脅かされたと感じ、「怒りや不快感」で反応し、敵対感を表し、「上場企業としての」自覚がないまま推移していったそうです。社内の仲良しグループで選出されたサラリーマン社長では、これからの世、世界の荒波を切り抜けていくにははなはだ難しいと思われます。