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村上祥子 電子レンジに夢中

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村上祥子 電子レンジに夢中


         この本の通り茶碗蒸しを作りましたが、まあうまくできました。蒸し器を使って大掛かりにする必要がありません。一人分だけを作るには電子レンジは重宝します。一人分のチャーハンも簡単にできます。洗い物も少なくてすみ、年寄りにはありがたいことです。ナスビもラップをまいてチンし、それから調味液につけると、油で炒めたり、揚げたりする必要がありません。これもやってみましたが、油がないぶんあっさりしています。若い人には物足らないかもしれませんが、老人には「むつこう」なくていいものです。以前からジャガイモを蒸すのに電子レンジを使っていました。料理の準備段階やおかずを温めたりするだけに使っていましたが、この本を読んだことで料理を完成させることもできることがわかりました。焼き芋だってできます。石焼イモがうまいのは時間をかけることによって、「さつま芋に含まれる糖化酵素がむっくりと目を覚まし、芋のでんぷんを糖に変え始めます」ということで、この変化になるまで「20分~30分」かかるので、電子レンジは弱にして、石焼芋と同じ状態にすればいいのです。これも実験してみましょう。

料理には「四面体」(注)というものがありまして、食材を基底した三角錐が考えられています。三角錐の頂点に「火」があって、食材の基底部分から3本の柱が頂点の火に向かっていきます。最も簡単なのは基底部分の食材を「生」のまま食べることです。この料理は「火」を使わないから、柱などありません。柱の根本には「空気」、「水」、「油」の三つがあります。「空気」から「火」に向かっていく柱には、「干物」「燻製」「ロースト」「グリル」などの料理が含まれます。「水」から出てくる柱には、「煮物」「スープ」「シチュー」などです。「油」から立ち上がる柱には、「揚げ物」「炒め物」「煎り物」などがあります。この四面体で世界のほとんどの料理は理解できます。電子レンジはこの「水から火」と「油から火」の柱の料理をまかなえる調理器具だと思われます。電子レンジの料理はまだまだ研究の余地があるようです。

(注)玉村豊男「料理の四面体」

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