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読書

東谷暁 日本経済常識のウソ


         私のように小さな商売をしているものにとって、毎日の仕入れや売り上げが気になるものですが、それが日本経済とどう結びつくかはよくわかりません。ましてやアメリカがどうのこうのと言って、日本に規制をかけるということが、どのような影響があるのかわかりませんが、バブル弾けて以降、売り上げが低迷しているというのはまちがいありません。最近はアベノミクスが浸透してこの流川にも人が増えたようですが、景気が前よりも良くなっているといわれても、そんなに実感することができません。もともと経済にも「常識」があるといわれても、その常識すら知らないのですから、それがウソかまことか判断などできません。

日本には借金が1000兆円以上あるといわれても、私がしたわけでもなく、多分政治家と官僚が贅沢をしたのだろうと考えるくらいで、危機的意識など持てようがありません。ギリシャのように他国から借りているわけでもなく、ほとんど日本国民から借りているのだから、問題はないという人もいます。危機的意識を持つのが正しいのか、そんなに心配する必要がないのか、私にはわかりようがないのです。そもそも1000兆円と言われても、想像すらできません。せいぜい1万円が私の思考範囲で、100枚もあると手が震えて、数え間違いをするでしょう。

アメリカの金融工学がもたらしたものは、アメリカ人自身がそれは詐欺の導入だったといっています。「デリバティブ」という舌を噛みそうな言葉も詐欺師がカモを煙に巻く言葉なのです。

「金融サービス産業は、規制を避けるために、ロビイストや議会のキャンペーンに何千万ドルも支払い続ける。デリバティブは、何百ものデリバティブ被害者による何十億ドルの損を生じさせ続け、その間に、名声を傷つけ、人生を狂わせ、銀行の通帳を空にするだろう」(フランク・パートノイ「大破局」)

今のところ、そのような詐欺師が私のところへ来るような気配はありません。カネの無いのがよくわかっているからでしょう。

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