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升田幸三は「いかにコンピューターといえども、世界中のものがタバになったって、とても高段者に対抗できる力がだせるはずがない」と言い、大山康晴は「機械に将棋をやらせたら、人間がまけるに決まっている」と言っています。どうも大山の方に先見の明があったようです。現在コンピューターソフトの開発者の一人は、ソフトは名人を越えていると言っています。羽生名人に勝つ自信があるというのです。チェスでは17年前に、チェスの名人を倒しています。負けて頭を抱え、歩き回るカスバロフが印象的でした。羽生名人もかつて平成17年にはプロに負けないソフトができるだろうといっていました。森内前名人は10年には出来ているだろうと言っていました。二人はいいところをついています。今年の電王戦ではプロ対コンピューターソフトの対戦成績は、プロ側は1勝しかしていません。5人のプロが対戦して、一回しか勝てなかったのです。
将棋連盟もタイトル保持者とコンピューターソフトの対戦を許さないでしょう。負けでもしたら、著しくプロの将棋指しの存在を疑われるようになります。「天才」ともてはやされた人もたかが機械に負けるようでは、たいしたものではないのと思われます。天才が蝟集する将棋界にたった1万円もしないソフトに負け出すようになると、タイトル戦で何千万円も対局者に払う必要があるのかと新聞社が思い始めるかもしれません。タイトル戦で3000万から5000万円出すのなら、強いソフトを入れて、誰もがこのソフトに挑戦して、勝てば1000万円進呈すると宣伝した方が、新聞社は購読者が増えてもうかるかもしれません。実際ニコニコ動画ではソフトに勝てば100万円進呈ということで、アマチュアの一人か二人がponanzaという将棋ソフトに勝て、100万円をもらっています。1000万円ならプロだって挑戦してくるでしょう。これによってニコニコ動画に視聴がガクンと増えたということです。
将棋24のサイトでは将棋ソフトponanzaを入れて、人間と対戦しましたが、ほとんど人間が勝てません。アマチュア高段者や奨励会の平均レートが2800点と言われていますが、このソフトは3000点を越え、3300点にならんかとしていました。
もはや棋士の存在理由は升田幸三のこの一言に尽きています。
「棋士とは、世の中になくてもいい職業のひとつだ。だから見る人に楽しさを与えなくては存在理由を失う」
名人になったこともある加藤一二三の最近のパフォーマンスはこのような将棋世界の危機意識を表したものであるともいえます。