忍者ブログ

読書

林望 イギリスはおいしい

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

林望 イギリスはおいしい


        イギリス人の主食はパンであろうと我々は考えますが、はっきり主食という概念はなくて、しいていえばジャガイモが主食になるのではないかと、イギリス人自身が心もとなく答えています。屋台で売られているフライアンドチップスのチップスがイギリス人にとって「ごはん」になるらしい。イギリス人の主婦はいかにパンを薄く切るのが自慢の種になっています。紙のように薄く切るのです。日本のように5枚きりの食パンはありません。紙のように薄く切るのは何かをはさむためです。チーズやハムやキャベツやトマトなどはさんで、まるで韓国の焼肉を食べる時の葉っぱのようなものです。中国での餃子の皮のようなものです。中国では餃子を主食と言っている人もいるようです。

総じてイギリス人は旨く食べようと努力をしない人のようです。野菜はなんでもくたくたにゆでるだけです。肉は塩コショウをしてオーブンに入れて焼くだけです。図書館で教授の弁当を見たら、値札のついたソーセージとトマトしかはいていなかったということを林は報告しています。日本の主婦のように凝った弁当など作りません。夏目漱石がロンドンでノイローゼになったというのは、賄いつきの下宿屋の食事にあったのではないかと、この本を読んで私はそう思いました。実際林望の友達で賄いに不満をこぼしている人がいるからです。毎日大豆の煮たものとソーセージがあるだけです。

しかしこのような料理であっても、久しぶりにイギリスに来て、それを食べると懐かしさとあいまって、うまいと感じられると林望は言っています。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R