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柚木利博 日本人なら知っておきたい言葉の由来

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柚木利博 日本人なら知っておきたい言葉の由来


         最近私も使った「埒(らち)があかない」という「埒」は「馬場の柵」のことです。祭りなどで柵などをもうけて、その柵をあけると祭りの場に入れるということからきています。

「どさくさ」は昔の流刑地「佐渡」をさかさまにしたものです。行きたくない場所で、「どさ回り」も「佐渡」を示しています。

「とばっちり」は「ほとばしる」からきていいます。

「どんちゃん」は想像通り、太鼓と鉦(かね)です。「てんてこ舞」は小太鼓の軽快なリズム。

「ちゃきちゃきの江戸っ子よ」のちゃきちゃきは「嫡々(ちゃくちゃく)」の漢字ですから「正統」「嫡男」の意味になるのです。

「がたぴし」は仏教語の「我他彼此(がたひし)」で、「自分と他人、彼岸と此岸」といった対立するものをいっています。仏教関係からは、「伽藍」が客の入りが少なくて「がらん」としていたという「がらん」のもともとの意味です。「ごたごた」は鎌倉時代南宋から呼ばれた僧・兀菴普寧(ごつたんふねい)の説教のわかりにくさからきています。「おあいそ」勘定をしてくれとは仏教語の「愛相」のことで、「愛らしい様子」が「愛想」になり、「愛想を振りまき」になり、それが過ぎると「愛想尽かし」になり、「尽かし」が抜け落ちて「お愛想」が「これっきり」の意味になり、「ご勘定」になったということです。「タンカを切る」のタンカは「維摩経」の「弾呵」で意味は「誤りを正し、叱る」ということです。「あうんの呼吸」の「あうん」はサンスクリット語の最初の文字と最後の文字をさしています。「オシャカになった」のオシャカはお釈迦のことで、飾り職人が金属を溶かすときに失敗して、「火が強すぎた」が江戸っ子のなまりで「シが強かった」になり、「しがつようか」になり、4月8日は御釈迦さんの生まれた日で、「オシャカ」になったということです。「粗相」も仏教語の「麁相」からきています。要は人間は煩悩のかたまりだということです。「放蕩三昧」の「三昧」はサンスクリット語の「サーマーディ」で「不動の境地に至る」という意味です。放蕩も三昧に至れば、悟りに達するかもしれません。

キリスト教からも「目からウロコが落ちる」というものがあります。新約の「使途行伝」からです。

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