[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
平成元年1989年から平成31年2019年まで、バブルがはじけて日本が浮上できない時代でありました。成熟期に入ったのではないかといわれますが、老衰期の間違いではないかと思われます。ここで一挙にコロナウィルスのパンダミックで日本は肺炎で終末を迎えるかもしれません。ウィルスは人間に淘汰をもたらします。強いものは罹っても、免疫が強化され生き残れます。弱いもの、老人、病気もちは生き残れません。日本はウィルスが入ってこないような努力をしていますが、遅かれ早かれウィルスは入ってきます。永遠に鎖国は続けられないのですから、この際ウィルスに罹って、死ぬべき人は死んでもらってすっきりとしたほうがいいのではないかという人もいます。令和はとんだ始まりになりました。
この本で出ている怪物とは、リクルートの江副浩正、住友銀行の磯田一郎、野村證券の田淵節也、政治家の金丸信、料亭の女将尾上綾、リゾート開発の高橋治則、ノーパンしゃぶしゃぶの大蔵官僚、地上げ屋の不動産王たち、フィクサーの許永中、武富士の武井保雄、ファンドの村上世彰、政治家の小沢一郎です。最も面白いのは料亭の女将です。借金総額2兆7千億円だそうです。バブルの象徴です。店に置いてあった石造りのがま蛙の前で女将が祈祷し、銀行の支店長らが背後でかしこまっています。やおら女将が○○株が上がるよと宣言します。実際株も上がり、ますます銀行は女将に投資し、お互い大もうけします。バブルがはじけ、女将の借金が2兆7千億円とはびっくりです。何という金余りの時代だったんでしょうか。その金を研究費か教育に使っておれば、韓国にも追い抜かれそうな事態にはならなかったでしょう。長い目で物を見つめる力がなく、その場その場で金をもうければいいというヤクザまがいの短絡的思考で日本没落の端緒であったというのが平成の始まりなのでしょう。「怪物」というにはおこがましく、せいぜい金にうるさい変質者というのがこの本の主人公ではないでしょうか。