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読書

橋本一径 指紋論


     アメリカの霊媒師が呼び出した霊の指紋を粘土などに貼り付けたものを出していました。われわれ東洋人では霊に実体などありようがなくふあふあしたもので、指紋など出すようでは霊のイメージが壊れそうです。物欲の強い西洋人にとって、かえって指紋がある方が霊の存在が確固たるものと思えたのでしょう。しかし霊媒師が出した指紋は、この霊媒師が通っていた歯医者の指紋だとわかりました。まったく蛇足というほかありません。19世紀から20世紀初頭にかけて心霊学がはやりました。心霊写真も多く出ましたが、全てインチキです。つい最近の日本でもテレビに霊媒師が出ていて、エジプトの王などの霊を出していましたが、いい大人がよくやるよなーと思っていました。生まれ変わりの占いも現在もやっているようですが、現在たいしたことのない人間は、生まれ変わりの先の人間もたいしたことのない人間でしょう。まかり間違っても平清盛とはならないでしょう。荘園でこき使われる名も知られぬ小作人というところが妥当でしょう。

犯人の身元確認にはまず人体測定がなされ、身長体重頭の大きさなどを測っていました。それから写真や指紋となるのですが、これが何万枚となると探し出すのが大変です。しかし指紋の場合は犯罪現場で指紋が残っていれば容易に容疑者を特定できます。

現在ではコンピュータで瞬時に、写真からでも指紋からでも特定の人間を探し出すことができるようになっています。渋谷で騒いでいた若者が監視カメラで特定され捕まったように、街に張り巡らされた監視カメラが現在では刑事になっているようです。自動車についているカメラでも煽り運転の車が特定でき、今日のニュースでも広島の男が捕まっています。いつの間にか日本は監視社会になっていて、監視するほうが何でもできる怖ろしい社会になっているようです。だから監視するほうは正義でなくてはいけません。はやく警察署でなくなった8000万円事件の解決を願うばかりです。だからこそ署内にも監視カメラを多くつけるべきです。

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