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無意識は思考の節約ですが、往々にしてバイアスがかかり、「非合理な行動」を強いるものであります。行動経済学では、人間は損をしたくないという気持ちが強いにもかかわらず、反対のことをしてしまうことを散々示しています。理性的であれば戦争もケンカも起こらないでしょう。アメリカで白人の4,5歳の子供は、いくら黒人が主人公の物語を聞かせても、時間がたつとその主人公は白人に変えられ、いい人は白人、悪い人は黒人というようになります。分別がつく13,4歳になると、あからさまに黒人蔑視をしないように気をつけますが、それは無意識の領域にしまいこまれるのでしょう。また同時にその年頃になると、どの学校でも白人は白人、黒人は黒人と集うようになり、お互いの行き来が少なくなるようです。アメリカの人種問題は引火点の低い爆弾であり、何かがあるとすぐさま爆発します。
行動経済学では新しい用語ができています。「プロスペクト理論」「ヒューリスティック」「フレミング理論」「時間選好」
「プロスペクト理論」とは人間の意識は「状態」よりも「変化」に注目がむくということです。目の機能もそうです。変化のないものは凝視しませんが、逃げていく獲物にはすばやく目は反応します。これを経済にもっていくと、小さな変化で物を売りつけることができるようになります。例えばスーパーでの試食コーナーなどです。
「ヒューリスティック」とは、自分に都合いいように考えることのようです。この本では宝くじを例に出しています。私も年末ジャンボを買ったものですが、ポーカーでストレートフラッシュが出る確率よりももっと低いものだそうで、当たったらどうしようとニヤニヤしている私は完全なるアホといえるでしょう。