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読書

橘玲 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法


       自己啓発本は、頑張れば何とかなるという趣旨のことが書かれています。でも最近の科学の知見では、頑張っても才能がなければどうにもならないということがわかってきています。東大に入る子供は親も東大を出ている人が多い。学習する才能が遺伝として備わっているからです。そのような才能がないものが小学校から詰め込み学習をしても、ものにならず、かえって勉強が大嫌いになるでしょう。政治家も官僚も大会社もマスコミもNHKもみな世襲が高まっています。優秀な親からは優秀な子供が育ち、別に引き立てをするわけでもなく、給料の高い職場に就職できるようです。ではそのような高い教育を受けるほどの才能のないものはどうしたらいいか、橘玲の結論は、そのような陽の当たる、優秀な人たちの溜まり場から遠ざかり、人の集まらない日陰でもいいから、そこに巣くって、自分の好きなことを追求し、極め、それが他人が追随できないほどのワザになると、おのずとカネもまわってくるということになると、言っています。要するにニッチな場所を、隙間を見つけ、そこで他人がまねできないような技を見につけると、アホでも何とか食っていけるということです。行列ができるラーメン屋の大将なんかがそのいい例です。

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