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この本が出版されたのは今から5年前、2011年のです。その頃の株価の日経平均は8455円でした。今は17000円ほどですから、武者の言っているようになっています。ただし円は武者が言うようにそんなに安くなってはいません。しかし1989年以降、アメリカのお仕置きを受けて、この方20年ほど、日本は革命反乱と言う政治的動乱を興すこともなく、忍苦してコスト削減に努め、経済体質を筋肉質に変えてきており、今やこの停滞を撥ね返す気運が漲ってきていると言っています。
バブル絶頂期、不遜にもニューヨークのど真ん中にあるロックフェラー・センタービルを買ったりしたのが、アメリカ人の怒りに火をつけたのかもしれません。それ以降アメリカは自分たちの技術を真似してのし上がった日本に対して、為替でもほかの事でもいちゃもんを付け始めます。石原慎太郎が「NOといえる日本」という本を出し、アメリカ人たちはこの思いあがった物真似猿を何としてもとっちめてやらないといけないと思ったことでしょう。アメリカの狡猾なやり方で、この前の大戦でも負けましたが、今度の経済戦争でも日本は負け、その後20年もの泥炭の苦しみを経験しています。
ところがアジアでは最近中国が力をつけ、かつての日本のような生意気な振る舞いをしてきています。アメリカは日本に対してしてきたことを中国にもやろうとしていますが、中国は日本の失敗を研究しているようで、おまけに民族的にもしたたかさを持ち合わせているので、思うようには行かないかもしれません。アメリカの次期大統領選で、クリントンは病気持ちだし、トランプは性格的にいびつであることを考慮すると、中国の習近平は頑強に見えるし、ロシアのプーチンも柔道で鍛え精悍さあり、日本の安倍首相はかつて病気で政権を投げ出したこともあり、果たして共産党体制の国家と渡り合えるだろうかと不安になってきます。もはやフィリッピンの元気のいい大統領に頑張っていただくしかないような気分になります。