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水谷竹秀 脱出老人

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水谷竹秀 脱出老人


         私の店にもフィリッピンパブにはまった初老のお客さんもいます。週に何回も行っているようです。素人の日本人の若い娘は超金持か有名人でない限り話しかけてくれませんし、日本人ホステスの玄人でも、みすぼらしい老人にたいしてはなおざりな接待しかしてくれません。パブの若いフィリッピンの女性は、あまり魅力もない、それに、たいしておカネももっていないおじさんにも愛嬌をふるまってくれます。生涯あまりもてなかったおじさんにとって、フィリッピンパブの経験は仰天の霹靂にちがいありません。私は行ったことはありませんが、多分私もフィリッピン女性に熱を上げ、この本の多くの年取った男と同じようにフリッピンまで女性を追いかけて行くのではないかと思いました。

いい歳をしてこのテイタラクはいかがなもんか、と言われても、トシをとっていても若い女にちやほやされるのは悪い気持ちがしません。人生観を問われようとも、若い姉ちゃんといちゃいちゃできるなら、後は野となれ山となれといった心境なれるのは大方の老人の思いだと推量できます。

この本の表紙の写真の男の人は、元刑事でフィリッピンパブにはまり、そこのホステスさん(隣に写っている女性)となかよくなり、早期退職し、今フィリッピンに住んでいて、70歳にして子供をまたもうけた人です。この本ではもっとも幸せな人でしょう。しかしながらこのような人はあまり多くないようです。金の切れ目は縁の切れ目というのはどこの国でもあるようです。フィリッピンでの日本人は金持と思われているから、若い娘が寄ってくるのであって、ないとわかれば寄り付きません。

我々団塊世代はやがて介護される時がきます。現在、現にされている人もいるでしょう。ところが今の日本の現状ではとてつもない金持ちでなければ、十分な介護を受けられません。物価も賃金も安いフィリッピンに移送して、フィリッピン人に介護してもらおうとする案があります。実際、フィリッピンに介護施設が作られましたが、うまくいっていないようです。個人的にそれをしている人がいます。著者はこれを一種の「姨捨山」だといっています。フィリッピンで家を借り、安い賃金のメイドを雇って、介護すると、日本のように、入居時に2,3000万円いり、毎月25万円払わないといけないようなことはないのです。フィリッピンではその十分の一ですむかもしれません。また日本のように徘徊老人を静かにさせておくために、鎮静剤を打つこともありません。はっきり言ってどちらがいいのか分かりませんが、日本では大方の老人はそのような満足できる介護は決して受けられないということは確かです。

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