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浅野哲哉 風来坊のカレー見聞録 アジャンタ九段店の調理場から

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浅野哲哉 風来坊のカレー見聞録 アジャンタ九段店の調理場から


    インドにはカースト制とは別に職業別の集団もあるようです。調理人という職業集団には、カースト制の最高階級ブラフミンもいて、アジャンタ九段店にもそのような人がいて、司祭階級らしく完璧菜食主義者で、気難しくて妥協性がなく、2年くらいでやめてということです。鍋ひとつにしても肉をいためた鍋は決して菜食主義者には使うことができないそうで、日本だから仕方なくその鍋も使っているといっています。今のインドでは大分廃れていますが、昔調理人集団は家族全員で、結婚式の大掛かりな料理を請け負うのです。長いのは一週間も飲み食いするのですから、その支度たるもの大変なものになります。

少し前、コンビニのアイスボックスに店員が入り、ふざけている動画の投稿で物議をかもしていましたが、アジャンタ九段店でもそのような悪ふざけをやっています。いまでは炎上し、謝罪するはめになるようですが、浅野哲哉がアルバイトをしていたときは、アジャンタ九段店には毎日満員盛況振りを示しています。このようにはやった店が86年に突如やめてしまいます。そのころはバブリーな時代ですから、もし物件を借りていたとすると、法外な家賃の値上がりがあったのでしょう。地上げ屋などが暗躍し、アジャンタ九段店の跡地に高層ビルでも建てたのでしょう。

浅野哲哉自身はインドを何回も旅行し、日本でアルバイトをし、そのもうけた金でその旅行の費用に当てています。法政大学を中退しましたが、「インド食文化を探求するフリーライター」として活躍しているそうです。イラストもうまく、アジャンタ九段店の店内をきめ細かく描いています。これを見ると、ゆうに100人くらいお客さんが入れそうです。これが何と何回転するのですから、ずいぶん儲けたことでしょう。

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