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タイトルを見ただけで読みたくなる本です。これは実際あった話で、御婆さんの封筒を取った男で、封筒の中には2円しかなかったが、前科があるので刑務所送りになった。5億円の方は、音楽作曲家が自分の著作権5億ほどを売り払った後で、また別の人間に売ったという事件です。スポンサーが現れて、その5億をたてかえてくれたので、執行猶予になったということです。日本でもほかの先進国でも、犯罪は減っているのに厳罰化の傾向があります。浜井洽一はこれをアメリカで始まった新自由主義政策によるものだと言っています。社会が悪いのではなく、個人が悪いから犯罪をするのだということです。貧困や人種が関係することはなく、個人のモラルが低劣だから、そのような人間が犯罪を行うのだという主張です。だからこのような人間は刑務所に隔離してしまえということになります。実際のアメリカの刑務所は黒人だらけで、「アメリカの白人社会が、人種差別政策の隠れ蓑として生み出したのが法と秩序キャンペーンによる厳罰化と監視の強化」であり、懲役の名のもとに彼らを現代の奴隷として使っているのだという解説しています。
日本の非正規雇用もアメリカの黒人のように貧困で、一歩間違えれば刑務所の内側に落ちたりします。今でも高齢者の犯罪だけが増えている状況なので、彼らが年を取るとますます犯罪する可能性は高くなるでしょう。