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笹山敬輔 昭和芸人7人の最期

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笹山敬輔 昭和芸人7人の最期


    七人とは、榎本健一、古川ロッパ、横山エンタツ、石田一松、清水金一、柳家金語楼、トニー谷です。芸人には旬というものがあり、一時は大いに栄えるが、後はマンネリになって不遇を抱えるようになります。特にお笑い芸人の場合は、旬の時は舞台に出るだけでわっと笑いをとりますが、飽きられると何を言っても笑ってくれません。その明暗があまりにも激しいので相当つらいものがあります。おまけに芸人は入ってくるお金も大きいが、出ていくお金も果てしがない。大概晩年も働かないといけないのは借金があるからです。横山エンタツの相方、ケチの花菱アチャコは死んだとき10億円の遺産があったそうですが、このようなことはまれなことです。体も悪くなり、笑いもとれなく、借金もあって、どうでもこうでも働かないといけないとなると、自殺でもしたくなるでしょう。清水金一は自殺したようなものです。芸能界は競争が激しいところで、人気があるときには化粧部屋を一人で使っていたのが、人気が落ちると、大部屋に落とされます。かつての後輩が上になったりして、精神はますます荒れてきます。そのいきさつがよくわかるのは古川ロッパの浩瀚な日記です。もともと芸能界には孔子様のような調和的な人はいないようです。一癖も二癖もある人たちで、トニー谷も自分の息子が誘惑されたとき、いい気味だと言われていました。普段往生でつい人気が出ると、人間横柄になるのでしょう。

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