[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
吉田兼好も言っています。よき友は、ものをくれる人、医師、知恵ある人と。清水先生は医師ではないし、知恵ある人かどうかわかりませんが、ものくれる人に相当するでしょう。物知りであり、知ったことを欲しげもなく公開することで、私も物知りになります。これは「ものくれる人」と言われるでしょう。むかしフォークの世界で「クルセダーズ」というグループがありました。このトシではじめてこの「クルセダーズ」が「十字軍」のことだと知りました。「クルセダーズ」がデビューしたのは50年ほど前ですから、私は半世紀以上にわたって「クルセダーズ」の意味を知らないで生きてきたということになります。清水先生によって初めてその意味を2,3日前に知ったことになります。清水先生自体もアメリカがフセインを倒すためにイラクに侵入した年に知ったということで、先生も何十年間も無知であられたのであります。トシをとればそれなりに物知りになりますが、意識的に努力しないとブッタの言うところ、単に白髪になった人と言われるでしょう。残念ながらこの「疑史世界伝」のブッタのことは載っていません。何しろ紀元前4,5千年前から現代まで、ヨーロッパ史に偏らず俯瞰しているのですから、重要人物もはし折らなければならなかったのでしょう。この本では特に権力の趨勢の記述に特進しています。文化的なものは二の次にしていますから仕方のないことです。日本のように孤島の国では想像できないことですが、ユーラシア大陸ではいろいろな民族が沸き起こったり衰退したりしています。いまモンゴル族は日本の相撲界で席捲していますが、かつてはユーラシア大陸のほとんどを馬で踏破していました。ヨーロッパ諸国は現代では先進国だという顔つきをしていますが、何百年前ではオリエントから見ると西に位置する蛮国だと思われていました。この十字軍からして、サッカーの暴れるファンのようなもので、ゴロツキのような集団で行く先々で略奪や強姦を繰り返していたそうです。