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和歌でも本歌取りというという技法があります。もとの有名な和歌を知っていないと、その面白みはわからないというものです。そこでは「そこはかとない」教養が必要なのです。こうした教養の重層の中で、和歌を作り、詠んで、これこれはあの和歌を下敷きにしているのだと、わかると、「そこはかもなく」自分の教養の高さを知ることができ、一種の知的同好会の飲み会のような気分を味あわせてくれるのでしょう。タイトルの首輪物語は「指輪物語」であり、パウダー・スノウは谷崎の「細雪」であり、亀甲マンは映画「スパイダーマン」であり、あこや貝夫人は菊池寛の「真珠夫人」であり、渚のカルメンはメリメの「カルメン」であり、プロフェッショナルXはデフォーのロビンソン・クルーソーの収縮版でなく完全版を読んでいないと、自分の「そこはかない」教養を満足させてくれるものではありません。そうは言っても、私は指輪物語を読んでいません。この本の前哨である「ホビットの冒険」は読みましたが、このような子供騙しのような物語をよく長々と大人が根つめて書いたものだと思ったくらいです。細雪もよく戦争中にその時代とかけ離れた物語を書いたものだとあきれました。スパイダーマンも映画で疾走する電車に蜘蛛の糸を貼り付けて止めてしまうなんて、物理学原則をコケにしているが、結構面白かった。清水は納豆の糸と改変して、和風に代用しています。ふんどしマンか、女性用パンティーマンというスパイダーマンをまねた邦画を見ましたが、ばかばかしくて途中で見るのをやめました。真珠夫人など三流の文芸作品であり、読んだことはありません。メリメのカルメンは高校生時代に読みましたが、当時の人気のソフィア・ローレンを思い浮かべながら読んでいたと思います。ロビンソン・クルーソーもグアム島の横井庄一さんであり、完全版は読んだことがありません。清水がこのデフォーについて書いたものがあり、奴隷主義者でもあったということがこのロビンソン・クルーソーでもわかると言っていました。それならば、ということでインターネットで無料の小説をダウンロードしようとしましたが、日本語版はなく、仕方なく英語版をダウンロードして読み始めましたが、英語力のなさで、今のところ本の半ばで止まり、小麦やとうもろこしを栽培したり、小規模な牧畜をしたりする部分で読むのを休止しています。