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読書

渡辺吉鎔 朝鮮語のすすめ


    「カラ」や「少女時代」がはやったころ、韓国語を学べば、「カラ」のスイヨンにあったとき、きのきいた韓国語でも言うと、もてるのではないかという思いから、韓国語のNHKのハングル講座を聴き始めました。ところがいまになっても日本語で言う「あおうえお」表である「反切表」を完全に覚えきっていません。何年たっても進歩がないのは将棋と同じことで、かつては私の脳は普通より悪いのではないかと思っていましたが、今は完全に確信に変わりました。

日本人言語学者が「この、その、あの」の指示語から、日本人の特有の奥ゆかしさの表れだという論がよくありますが、吉鎔によると、それは欧米語と比較して言っているだけで、朝鮮語にもそれらはあり、別に「奥ゆかしさ」を表しているわけではないと言っています。日本人は日本語から日本人は世界で独特な人間であると思いたがる傾向があり、少しでも朝鮮語を学べば、そういった思いあがりはなくなるだろうと言っています。日本語と朝鮮語はよく似ていますが、やはり文化の違いがあり、欧米語との格段の違いはないかもしれませんが、考え方、感じ方は少し違っているようです。日本人は相手のことを思って「ディベート」を嫌いますが、韓国人はそうではありません。韓国時代劇ドラマを見ても、「チョウナー(王)」のまえで両班たちが言い争い、それも何度も繰り返します。吉鎔によると朝鮮語での侮蔑の言葉は1500余りあるそうで、日本での「お前のかーちゃんでべそ」ぐらいでは笑われてしまいます。韓国人のケンカはいかに多くの侮蔑語を叫んで、相手を屈服させることにあり、日本人のようにすぐカッとなって暴力を振るうようでは文明人ではないと思われているようです。だからこれら日本国野蛮人たちに文明国中国の長男である朝鮮が植民地にされたということに我慢できないようです。言葉もまともに言えない、ただケンカだけが強い日本など尊敬できないと思っているのです。われら日本人はこのことについては大いに反省しないといけないようです。日本人もこれら韓国人や北朝鮮人と付き合うためには、「相手を思いやる気持ち」は少し控えて大いに「ディベート」する気概を持ち、すぐに拳骨で相手の頭を殴らないように気をつけないといけません。だから北朝鮮の金正恩の言葉も「ディベート」だと思い、まじめに「ディベート」をし、相手の論点の矛盾を追及すべきです。トランプのように金正恩をロケットマンと言えば、北朝鮮は3倍返しでトランプのことを、「政治家ではない」、「火遊びを楽しむならず者」、「アメリカの老いぼれ男」と言っています。このように朝鮮半島の人々は言葉の争いにはたけているのですから、何を言っても効果がないかもしれませんが、戦前のように軍事力で抑えつけてはますます怨恨をかうのですから、やはり中国やロシアに何とかしてもらいたいものです。

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