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読書

渡邉哲也 日本の病巣 世界の病巣


    156ページの「国家の借金1千億円」というのは、単位を間違っています。日本の借金は今1000兆円を越えています。借金1千億円程度なら、今年の予算で返すことができるほどの金額です。渡邉哲也は経済評論家ということになっていますが、このような基本的なことを間違っているようでは、信頼にかけます。単なる誤植ならいいのですが。

小さいときから英語を学ばせるのがはやりですが、渡邉哲也によりますと、日本語脳の確立のまえに、英語脳を植えつけると、植民地根性がつくと言っています。英語形の思考法が身につき、そうかといってネイティブでありませんから、よくてシモベ、悪ければポチ程度の地位に留まることになります。政治家も英語ができても通訳者を介して対話すべきです。ディベートもへたな日本人が英語という土俵で相撲をとるなんて、負けるに決まっています。おまけに馬鹿正直な日本人は「ポジショントーク」ができません。だから韓国の慰安婦問題ではやられぱっなしです。中国も韓国もアメリカもほとんどの国が自分が正しくて相手のほうが間違っているというスタンスをとります。日本は敗戦の結果、アメリカから贖罪の観念を植え付けられたものですから、相手の言うこともさほど間違っていないかもしれないと思うようになりましたが、それ以上に穏やかにことを収めたいという気持ちが強いからでしょう。だからますます中国や韓国はつけあがってきます。最近中国はトランプの強権のせいで日本に擦り寄ってきていますが、嫌味の一つでも二つでも言いたいものです。情勢がかわれば、中国はまた日本バッシングするに違いないのですから。千島列島を火事場泥棒したロシアも共産党崩壊から立ち直ってきて、怖ろしい武器を盛んに宣伝し、威嚇を強めています。地図を、ユーラシア大陸を中心とし、日本列島を眺めてみれば、頼りなげな列島にみえてきます。北朝鮮が2,3発核を打ち込んで、日本列島を海に沈めてやるというのもさほど間違ったことをいっているのではないと思えてきます。本当にそうなると日本列島はあとかたもなくなるようです。

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