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溝口敦 荒井香織 ノンフィクションの「巨人」佐野眞一が殺したジャーナリズム

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溝口敦 荒井香織 ノンフィクションの「巨人」佐野眞一が殺したジャーナリズム


「ハシシタ奴の本性」(週刊朝日)は一回目で掲載中止になりました。橋下の反撃で朝日新聞は謝罪しました。 「朝日新聞に一番問いたいのは、朝日新聞は血脈主義、身分制度を前提にするのかどうかということ。・・・僕の権力チェックは良い。それだったら政策論争か、僕が生まれてから今に至るまでを丸裸にすべきだ。・・・個人を重視せず、血脈を重視する。政策論はどうでもよく、血脈を暴くことだけを目的にする。こういう報道が必要というなら、朝日新聞は堂々と社会にその考えを示すべきだ」 この正論の反撃で朝日新聞と著者の佐野眞一はぐうの音も出ません。佐野眞一は石原慎太郎を書いている時も四国の伊予に行って石原の出自を嗅ぎまわっていたそうで、石原慎太郎は不快感をあらわにしています。佐野のドキュメンタリーの手法は溝口よるとこうなります。 「その生まれ育ちが極端であればあるほどそれを強調し、生まれ育ちも強引にその人物のいまにつなげる手法をとる。被差別部落、在日韓国人部落、親族や暴力団組員や自殺者がいる。悲惨でおどろおどろしくあればあるほどウェルカムらしい」 売れる作家になると出版社やメディアなどはその作家に「データーマン」なるものをつけるそうです。作家に代わりそのデーターマンがあちこちに取材に行き、それらのデーターを作家に提供します。週刊誌などではデーターマンが上げた記事をアンカーマンという人物が纏め上げるというシステムがあります。まさしくそれと一緒で歳をとって機動力のなくなった佐野は登ってきたデーターを彼の大げさな表現で纏め上げていたのでしょう。おまけに佐野は他の著作物から「引用」ではなく、自分の地の文章に埋め込んで書いています。比較対象表が出ていますが、少し変えただけだけど、大筋はほとんど同じという文章が多く見られます。 私もよくコピーペーストをしますが、カギ括弧でくくるようにしています。時には著者に賛同して同じような文言をいっているときもあるような気がします。注意しないといけません。盗作であるといわれないためにも。
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