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読書

澤畑満 ホームレスからホテルのオーナーへ


        まったくカネがなかったわけではありません。離婚をし、妻に慰謝料として経営していた会社や家を与え、彼は事務所として使っていたマンションと現金200万円くらいは持っていたのでしょう。一週間ばかりテント暮らしをし、それから知り合いから富士五湖の近くの、以前は会社の寮として使っていた物件をホテルとして活用してみないかという話に乗り、企画書を作り、銀行から融資を得て、ホテル経営に乗り出したということです。彼は建築会社を経営したことがあり、ホテルのちょっとした修理は自分でやって、費用を浮かし、一年目ではや軌道に乗せたという成功談です。一生懸命やればなんとかなるというのが彼のモットーです。私のように儲からないのは不況のせいだとか、時代が悪いとかそのような言い訳をしていません。人は努力した分以外に得るものはないと信条です。

最後の部分で、あの大地震が起こり、予約がキャンセルされ、ホテルを続けるかどうかを迷っているということを書いていますが、「その後、どういう展開になったかはご想像にお任せすます」と結んでいます。今も続けているのでしょうか、やめてしまったのでしょうか?この言い方では多分続けているのでしょう。「とにかくあらゆる分析をした結果だった」と書いていますから、いまでもホテルは繁盛していると思いたい。閉館でもしていたら、いったいこの本は何だったなのかということになりますから。

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