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玄田有史 孤立無業 SNEP

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玄田有史 孤立無業 SNEP


        SNEP(スネップ)とは
Solitary Non-Employed Personの頭文字をとったものです。定義は「20~59歳で未婚の人のうち、仕事をしていないだけでなく、ふだんからずっと一人でいるか、そうでなければ家族しか一緒にいる人がいない人たち」ということで、日本には2011年には162万いたそうです。その中にはニート(Not in Education,Employment,or Training)も含まれるのでしょう。

今日もっとその数はふえているかもしれません。この労働可能な人間が仕事ができないというのは社会的な構造に問題があるのでしょう。移民を増やして労働力を確保しようというより、まずこれらの人々が何とか働くことができるような環境を作らないといけないような感じがします。企業の利益だけを優先して、働くもの賃金を減らしたり、人員を減らしたりするようではますますSNEPが多くなり、やがて生活保護者が多くなり、国自体がやっていけなくなります。

今韓国では財閥の二世三世たちの横暴な振る舞いに激しい非難を浴びせていますが、日本では低所得者たちの、高所得者たちへの非難の言葉はあまりきかれません。何かうまくごまかされて、低所得者は低所得者自身に問題があるように仕向けられて、引きこもっているおとなしくしている人が多い。162万人もいるのなら無業者党でも作って、国会に議員でも一人は作れるはずです。パキスタンの少女・マララ・ユスフザイを見習って、思うところを主張すべきです。日本ではおとなしいことは美徳とされていますが、それによっておとなしくない人が好き勝手をやっているのです。上が潤えばやがて下々まで潤ってくるという経済理論はインチキです。上が潤えば永遠に潤い、下々まで回ってこないというのが今の日本の状態です。マララ・ユスフザイがオバマ大統領に無人機の無差別攻撃に異を唱えたように、日本の上層部のやりたい放題にくびきを刺すようなことをしないと、かつての戦前の軍部のような思いあがった連中が跋扈するようになります。

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