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2009年のこの文庫本の前書きで30年前に書いたと記していますから、1979年の出版となります。その前書きで今はずいぶんパリも変わっているだろうと言っています。2020年の今日ではもっとパリは変化しているでしょう。後書きで南伸坊が懐かしい名前を出しています。「モレシャン」、テレビによく出ていて、日本語の上手なフランス女性です。1936年生まれで現在84歳になっていますが、元気なのでしょうか?
ルイ王政の時代、パリの家屋や宮殿のベルサイユでもトイレの設備はなく、街では夜溜まった汚物を窓から道に放り投げていたということです。貴族の女性のスカートは針金を通して幅広くなっていますが、ベルサイユ宮殿の庭でしゃがみ小便をするためではないかと思われます。ベルサイユ宮殿も相当臭かったでしょう。そのためにフランスでは香水が発展したということになっています。1979年代でもフランス人の、ゴミを道端に投げ捨てる習慣は治っていなく、そのために元植民地から人を雇い入れ、清掃をさしています。犬の糞もそこらじゅうに落ちていて、犬の糞収集の専用のバイクの写真まで載っています。
チップの問題ですが、その当時まだ映画館で入場料以外に、席を案内してくれる女性がいてその女性にチップを払わないといけないシステムになっていました。案内といっても自由席ですから、どこに座ってもいいのですが、昔の習慣が続いていたということです。現在ではもうないでしょう。
最近では日本人の旅行客がすりやかっぱらいに会う機会が増えているそうです。フランスは多民族の国ですから、一種の緊張感があります。そこの危機意識のない日本人が行くと、フランスの悪いやつらから見ると、かばんでも何でも持って行ってちょうだいと思えるのでしょう。手加減なく持っていくので、日本もそろそろ舶来信仰を改めたほうがいいかもしれません。