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読書

田中俊之 40男はなぜ嫌われるか


        40代男たちは我々団塊世代の2世かもしれません。我々30歳の時に生まれた子供であるからです。団塊世代と同じようにこの世代も人が多いのでしょう。彼らが就職時には「失われた・・・」の時代なので、まともに就職できない人も多く、派遣社員になったり、フリーターになったり、引きこもりになったりする人も多いと思われます。彼らがそんなこんなで40代になり、もはや青年ともつかないし、オヤジとも言い切れない中途半端な状態におかれているらしい。結婚している男は子育てや妻との関係で悩み、結婚していない男は、焦りにも似た気持ちからキャバクラや風俗に直行ということになっているようです。たとえそのような店に行ってもガツガツしているので嫌われることおびただしいようです。はっきり言って、「鬱陶しいオジサン」の予備軍です。その反対に位置するのが「清清しいオジサン」ですが、これはなりたくてもなかなか敷居の高いもので、なれそうにもないと弱音を吐いています。田中俊之もカフェーで店員の勘定の間違いについてカッとなっています。忙しい店員の、ちょっとした間違いに(たった190円高く取られた)思わず怒鳴り散らそうになった自分を恥じています。大学の助教授という手前、辛うじて怒鳴るのを止めましたが、自分の中に「鬱陶しいオジサン」の存在を感じて、「清清しいオジサン」になろうとしても、ちょっとしたことですぐさま「鬱陶しいオジサン」が前面にでてくるということで、40代男のもろさを感じているようです。

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