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石原孝哉 食文化からイギリスを知るための55章

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石原孝哉 食文化からイギリスを知るための55章


    パッと思い浮かぶのは紅茶と揚げたフィッシュと揚げたポテトチップスくらいしかない。アジア人から見ると欧米人はみな肉食らいだから、欧米人同士の差異は感じないが、欧米人から見てもイギリス人は牛肉食らいであるそうです。それもローストビーフ。教会に行っていた頃、朝オーブンにいろいろな野菜と牛肉の塊を入れ、教会の儀式が終わって家に帰るとローストビーフが出来上がっていて、その家の主人が厳かにナイフで切り分け家族ともども食べるというのが昔のスタイルでした。いまや教会に行くことも少なくなり、昼食が昔では一番の食事の量だったのですが、今は簡便にすましています。でもこの肉食も19世紀後半になってようやく普及したもので、それまでは貧乏人は堅いパンにバターやベーコンがつけばいい方で、大方は野菜くずのスープにつけて食べていたものです。だからイギリスでは階級差が激しく、同じ民族でありながら貴族と庶民の体格差が歴然とあり、ボーア戦争のおり、イギリスの貧民層は兵として役に立たなかったということです。

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