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読書

織田一郎 歴史の影に時計あり


    「時計を調べることは、実は時代を調べること,社会を調べること・・・わずかチョ系3センチの腕時計は、ミクロ・コスモスだけでなく、人間の歴史も内包しているのだ」

腕時計だけではありません。イギリスのビッグ・ベン大時計、奈良時代の水時計、フランシスコ・ザビエルが大内義隆に贈った機械時計、徳川家康はスペインの国王から時計を贈られています。それはフリッピンからメキシコの帰るスペイン船籍が千葉県で座礁し、三浦按針(ウィリアム・アダムス)が作った帆船を与えて帰国させたお礼です。マリー・アントワネットは時計のマニアだそうで、輿入れする時には51個の時計を持参し、最後に注文した時計は、ギロチン台の上でなくなった後で出来上がり、全部純金製です。

腕時計ができたのはどうも戦争によるものらしく、懐中時計では一々ポケットから出して見るのが面倒くさかったのでしょう。女性は早くからファッションとして時計を腕に巻きつけていたようですが、男が腕時計をしたのは、南アフリカでの南ア戦争で、イギリスの将校が懐中時計を腕に巻きつけていたというのが最初のようです。

戦前には恩賜の時計があって、東大などの優秀な卒業者に天皇が与えていました。懐中時計の裏面には「御賜」と刻印されていて、何気なく裏面をひけらかすと、周りのものは「ははっー」とひれ伏す状況もあったかもしれません。芥川龍之介は英文科では二番目成績で、恩賜の時計をもらっていないようです。どの小説かわかりませんが、恩賜の時計を題材にしてものがあったと思うのですが、思い出せません。

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