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韓国時代劇ドラマを見ると、幼君が先生について漢文を読むシーンがでてきます。またその文章を暗誦し、父君や母君の前で披露し、お褒めの言葉をもらったりしています。昔中国の秀才は四書五経を丸暗記し、科挙に受かったり、それらの教養の元に詩歌を作ったりしています。名君になるためにも、官僚として出世するためにも、中国の古典は必須科目であり、日本では特に江戸時代儒教精神は大いにふるいます。施政者にとってこの儒教精神こそ謀反を起こさないための・施政者以外の人たちの拘禁服になっているからです。親への孝行は時の権力者の忠誠心にもなり、いたって上に立つものには都合のいい思想であります。しかし何事も行過ぎてはいけません。病気の親の養生のために自分の足の筋肉を削いで食べさしたという美談があり、時の皇帝がその男に褒章を与えたことで、マネをする輩が非常に増えたということもありました。美談も金儲けや出世につながるともはや美談ではありません。もちろん孔子は親に孝行を尽くすべきだとかいていますが、自分の筋肉まで削いで親に食べさせとは書いていません。この小学にも富貴になった人が家を絶やさない家訓のようなものがやたらありますが、いずれにしても謙虚に慎ましく生きることを勧めています。また私のためにあるような忠告もこの本には載っています。
「数十巻の書を読み、すなわち自らを高大にして、長者を凌忽し、同列を軽慢し。人これをにくむ讐敵のごとく、これを悪む鴟梟の如き有り。このごときは、学を以て益を求めて、今反りて自らを損す。学ぶ無きにしかざるなり」
たいして読んではいないのですが、このようなものをインターネットで流していると、とんだところから嫌われているかもしれません。