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荒川和久 結婚しない男たち

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荒川和久 結婚しない男たち


         日本では一生結婚しない人が、とくに男が増えているようです。ここでは生涯実結婚の男を「ソロ男」と名づけています。私もソロ男の先輩に当たりますが、なぜ結婚できなかったかというと、ただ単にぼうっとしていたということになります。あっという間に70年間も過ぎて、今や孤独死を心配することになっています。要は間抜けで融通が利かない男だったということです。目鼻が利く男だったら、このような歓楽街にいたら妻以外に、とうに二、三人もの愛人も作っていて、嫡子、嫡子外の子供も生まれているでしょう。

一人でいることの利点は自分の好きなことができるというだけです。家族のために、子供のために、ということがないのですから、自分のためにだけやっていけるということです。拘束など、社会的法規以外なにもないのですから、悪いことをしなければ好きなようにやっていいのです。一種の無重力状態であり、あまり軽すぎて、タンポポの種のように空中に浮遊しそうです。で、大して儲からない商売がやっと足を地につけてくれています。人間の体もそうですが、幾ばくか負荷をかけないとなまってしまって役に立たなくなるということで、やらないといけない仕事があるということは、社会にとって役に立っているかどうかは別にして、当人にはそれで精神がしゃきっとします。とりわけ日本では少子化で労働力不足になるという予想なのですから、高齢者は死ぬまで働かないといけなくなるでしょう。

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