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読書

菅沼光弘 藤井厳喜 世界経済の支配構造が崩壊する


    2015年発行のこの本では中国の崩壊を予想していますが、いまだに中国は健康そうです。韓国のサムスンの凋落も予言していますが、2017年のサムスンの売り上げは史上最高を示しています。著者たちの思い通りにはなっていないようですが、長い目で見る必要もあります。日本としては中国が余りにも強くなっては困ります。そうかといって崩壊してしまっては、その余波でにほんのそれなりに打撃を受けるでしょう。韓国、朴槿恵の反日政策は現大統領の文在寅に引きつかれ、中国との協調や北朝鮮との融和を目指しています。

戦後アメリカのアジア戦略は日本を再び強国にしないことに尽きます。日本が経済的に立ち直り、アメリカを脅かすようになったとき、アメリカは日本に朴正熙の韓国との戦後処理を促し、8億ドルもの経済援助をさせます。当時最貧国の韓国はこれによって「漢江の奇跡」が起こり、サムスンなどの財閥ができ、大いに発展することになります。そこでとり決まれた日韓基本条約には今後一切の賠償請求をしないと明記されていますが、その後そのような取り決めはないような風を装い、相変わらず日本に対して恫喝し金銭をゆすり取ろうとしています。

日露戦争で有色人種の日本人が始めて白色人種に勝ったことで、世界の有色人種に勇気を与えました。白人世界は怯えを感じ、アメリカは中国、韓国と協力し、「慰安婦問題」などを持ち出し、日本の評価を貶めようとしていました。ところが中国が力をつけたことによって、アメリカの対日本政策は変わっていきます。中国の楯として日本を考え始めたのです。かつては韓国の慰安婦問題でも韓国よりに立っていたアメリカは、自由主義国家での諍いを好まなくなり、自粛を求めていますが、文在寅は聞く耳をもたなくなっています。

このような趣旨のことをこの本では言っていますが、いずれにしてもアメリカの退潮は明らかになり、もはや世界の警察にはなりえることがなく、やがて世界は分有割拠する時代を迎えそうです。

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