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成人した人間が選挙権を持ち、投票して代議士を選び、それらに政治を任せるという民主主義は、ヒットラーがそうであったように、一歩間違うと独裁政治にもなりうるといった危険性もはらんでいます。我々大半は頭もそれほどよくなく、平凡で、現実をぼんやりと見ることしかできなくて、自分の意見を持っているわけでもなく、たやすくスローガンやワンフレーズの言葉に乗せられる、浮遊する人間です。統計で正規分布というものがありますが、それを見ても、頭のいい人は少数で、普通の人が大半で、どうしようもないバカも少数です。民主主義は多数決が大前提なのですから、政治的エリートは大多数の凡人たちを自分たちの陣営に取り込むことを目論見ます。これらのぼんやりした頭の持ち主に理路整然とした話は無理なので、「改革」とか「刷新」とか口当たりのいい言葉を連発すれば、それらがいいものだと思ってくれます。民主主義とは本来、「複雑でうんざりするような調整」だということですが、我々平凡な頭の持ち主は、そのような調整などできもしないし、やりたくもありません。大多数は日々の仕事に追われ、そのようなものを考えたりする時間もありません。もう誰かが勝手にやってくれといった感じです。ここに独裁者が付け入る隙間を見つけるのです。いつの間にかヒットラー政権ができあがってしまうのです。
藤井聡が言っているように、「頭が悪いのは罪である」ということになります。信ずるよりはまず疑うことに専念しないといけません。人間は悪くなりますが、もっと悪意を持つ人間がいるのですから、それらにだまされないように気をつけないといけないのです。