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読書

藤森徹 あの会社はこうして潰れた


       トルストイの言葉に幸福は一様だが不幸にはバライティーがあるというものがあります。この言葉は会社にも適用できそうです。倒産する会社はいろいろな状況があるということです。時代の流れでどうにもならんときもあります。為替などその際たるものでしょう。生活が変わってその商品が必要ではなくなるときもあります。呉服店など大方潰れているのではないでしょうか。老舗の会社も二代、三代と重なると、甘ちゃんのボンボンが出てきて潰れたりします。一代で築いても、急激な拡大で足をすくわれることもあり、そのワンマンさがギャンブルにのめり込み、あっという間に身上を潰したりします。いくらアメリカでMBA(経営学修士号)をとろうとも、潰れる時は潰れるのであり、いくら頭がいいといっても、どうにもならんときがあるのです。株式会社でなくても、個人商店でもあっという間に潰れます。ぼんくら二代目の私の店も、あと数年で、潰れるでしょう。格好よく言えば後継者がいないことですが、本当は時代からかけ離れている商売をしているから、今現在も潰れているといわれれば、そうなのかもしれません。欲望少なく生きていますから、経費がかからないだけで、なんとか格好がついているのでしょう。急激な変化は老人の体と精神には悪いことであり、ジリ貧ながら、じわじわと衰退し、いつの日か平穏な死に向かってソフトランディングしたいだけです。

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