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藤田孝典 下流老人

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藤田孝典 下流老人


     私もうすうす感じていましたが、まごうことなく下流老人とわかりました。ただ私の場合は欲望の少なさと、鈍感さがあり、下流老人であっても、下流とは感じないようにしていたのでしょう。もともと慎ましい生活が習い性になっているので、家に帰って夜でも部屋の照明はつけません。ベットのへりにある蛍光スタンドをつけるだけです。それとパソコンのディスプレイの明かりが、その前にあるものの判別を助けてくれます。家ではほとんど寝たきりで、自身の省エネも志しています。食事も休みのときは2食で、店の残りごはんを食べています。今のところ体に支障がないので、何とかやっていけます。でもこの本によると、病気などしたら一挙に下流老人に落ちるそうです。年金生活者で夫婦月平均22万円だそうですが、健康者であってもこの金額ではつき4万円ほど足らなくて、預金を切り崩しているようです。国民年金ではとてもじゃないけどやっていけないでしょう。今の年金世代も大半はひどいことになっていますが、派遣社員が労働者の4割を越えた若者世代の老後はどうなるのでしょうか。賃金が抑えられ、ボーナスもない、社会保険も加入されていない、国民年金も未払いだとすると、彼らの老後はたぶん生活保護費も国は払えない状況になっているようですから、アフリカの飢餓者のように死ぬしかありません。この生活保護費も現状では自らが積極的に申請をしなければ受け付けてもらえない状況です。どうも役人は市民に有利になるようなことはなるべく知らしめないでおこうという傾向があるようです。「船の底板下は地獄」とあるように、私も辛うじて健康という「船の底板」があるので、地獄に落ちないですんでいますが、板に穴でも開くと、地獄の激流に飲み込まれるでしょう。

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