三つのキーワード、「ビギナーズマインド」「増価主義」「地産外招」があれば衰退産業でも何とかやっていけるということです。

まず「ビギナーズマインド」ですが、親の商売を引き継いだ私のようなものでも、「創業者精神」は必要だということです。私は順応でおとなしいものですから、親の形を変えないでやってきましたが、それが衰退のもとです。ここのコロナウィルスでとどめを刺される感じです。やはり二代目でも、時代は変わっていくのですから覇気を持って荒波を乗り切っていくという気概が必要です。

次に「増価主義」ですが、親が作った店が何十年も続いているということは、それなりに価値があるということで、その価値の上に新しい価値を作っていくのが二代目の役割です。私はそれをしなかったためにジリ貧に陥っているのです。70過ぎではもはや新しい価値を作るほどの体力はありません。せいぜいコロナウィルスにかからないために自宅で冬眠するほかないようです。

最後「地産外招」ですが、体力もないのに全国にいっぱいチェーン店を作るということではなく、つまり自分から外に出歩くことではなく、反対に全国から全世界からお客さんが来てくれるようにすべきということです。ま、これはパンデミックでの世界では今のところ無理かもしれませんが、おさまれば有効でしょう。ただし、こうもりや犬を食べる国々の人は制限しないといけません。そのようなことを言うと、鯨を食べる日本人だって入国拒否をされるかもしれませんが、鯨を食べて病気になったということは聞いたことがないので、こうもりや犬を食べる国々より制限を受けることが少ないでしょう。

この本でわたしの思い違いを知りました。英語の「クラウド」、コンピューター用語で「雲」「cloud」,ソフトがなくても、「クラウド」の中にあり自由に使えるもの、または自分で作成したものを「クラウド」の中に保存でき、自由に引き出すことができるという知識から「クラウドファンディング」も微分子が集まって雲になるように、人が集まり小額の金を出し合ってファンドを作ると思っていましたが、このクラウドはcrowdで群集ということです。LとＲとの発音の違いを識別できない悲しい日本人の現実です。