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読書

西勝造 手相のはなし


    西勝造は戦前、西式健康法で名をなせた人です。「金魚運動」とつけられた、寝転がってする体操などが良く知られています。東京市の技師ですが、この健康法を広めるためにやめています。解説でも述べていますが、賛成者も多かったが、反対者も、特に医師界の人々の反対が多かったということで、手相の本を出すと、反対者たちは西の言っていることは迷信に過ぎないと安心したということです。解説者によると、この手相の本は、医師界の「矛先をかわす隠れ蓑」だったということです。

この本では、Ⅰ手相新解、Ⅱ 専門家のための手相経典 原著サン・ジェルマンと別れています。Ⅱの章では、訳書ということですが、忠実に原著を訳しているのではなく、西の言い分がかなり含まれています。とくにⅡは図版がほとんどないので、本文を読んでもよくわかりません。もともと「数百の図」があったのですが、割愛したということです。手の線の結びつきによっては、裁判に勝ったり負けたり、付き合った女がとんでもない女だったりすることがわかるというようなことも書いています。旅先で、船の事故で死ぬであろうという線もあり、現代では船よりは飛行機事故で死ぬことになるのでしょう。人生全てのことは手の中にあるということになります。

西勝造の十訓というものがあります。

1、広い心を持つこと

2、深い情けを持つこと

3、みんな仲良くすること

4、喜ぶ心を持つこと

5、色は匂えども散るもの

6、向こう三軒両隣が大切

7、長い目で見ること

8、柳に風折れるなし

9、越されぬ河は越えぬこと

10、     時の過ぎぬまに働くこと

こう思っても出来ないのが人間かもしれません。

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