[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
「雑誌の取材で、昼夜と贅沢なフルコースの日々がつづくこともある。そんな時でも、気になるのは。その国の人たちが手軽にたべているものだ。スポンサー付きのレストランでの食事は豪華であっても、記憶に残っていないものだ。不思議なことに旅を終えて、舌の記憶に深く残っているのは、ポケットの小銭で払えた食べ物が多い」
日本の食料自給率が今4割程度です。豆腐だって大方アメリカ大豆で作っているのでしょう。TPPに参加すると自給率が13%になる試算です。日本に住んでいても日本でできたものを食べることができないような状態になりつつあります。西川治が言っているように、地元にもともとあるようなものを地元の人たちが長年食べてきたように食べるのが最もおいしいということです。本の表紙にあるように、「もっとも安い食べ物がもっともうまい」ということになります。大手のレストランチェーンや大手の居酒屋の料理はセントラルキッチンで作られて物で、大量の添加物が加えられています。多国籍企業の食品企業は中国とか東南アジアに工場を持ち、腐った鶏肉をミンチにしてナゲットにしていたというニュースもありました。その点私のような個人店主や東南アジアの屋台の店主など、保存料とか着色剤とか気のきいたことは皆目わかりませんから、塩をきかしたり、唐辛子を入れたりするくらいしかありません。発色をよくするためには熱湯にくぐらすくらいしかありません。
今後日本人の平均寿命は短くなっていくという予想があります。若い頃から添加物まみれの食べ物を食べているとそれはおかしくなるでしょう。一見清潔そうに見えてもそこでは微生物さえも生きられない荒涼たる世界だとすると、まるで火星で食事をしているようなものです。