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無性に食べたくなるものにカレーもあります。国民食と言われていますが、明治か大正時代にできたもので、長い歴史があったわけではありません。それまではたくわんに米や麦などを食べていて、時たまイワシなどの魚を食べて、それを贅沢だと思っていた、日本の食生活史があります。獣の肉などあまり食べなかったのです。それが明治維新になり、西欧のパワーの根源は肉にありと洞察し、恐る恐る肉を食べ始めたのです。獣臭を消すために醤油を使って、すき焼きができました。カレー粉をまぶしてカレーが出来上がりました。とうとうカレールーの固まったものができて手軽にカレーライスができるようになりました。我々戦後時代のカレーは大のごっそうで、カレーの匂いがすると浮き浮きしたものです。本場のインドのカレーとえらく違ったものであったかもしれませんが、欧米とインドからもたらされてエキゾティックな食べ物だと思っていました。いまや街中にはインド人が経営するインド料理店もあります。私は行ったことはありません。きっと本場のカレー食べさしてくれるのでしょう。煎餅みたいなパンもあることでしょう。しかし本場のカレーを食べたとしても、子供時代に食べたカレー以上にうまいとは思わないでしょう。幼少期に刷り込まれた嗜好の傾向はあまり変化しないように感じます。今頃の若者がコンビニの薬品臭にまみれた食品を食べるのも見るにつけ、やがてこれら添加物が彼らにとって一つの薬味として感じられるようになり、これなしではうまいと感じられなくなる嗜好になっていくのでしょう。