[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
角川総一が業界紙に入って、野村證券の人を取材した時、彼からもう少し勉強してから来いと言われました。京大でも文学部出身ですから経済のことはあまり知らなかったのでしょう。それから一念発起して経済学の本を読み始めます。仕事からの読書は、私のように時間つぶしの漫然と読む読書とは違います。ある目的意識をもって、すなわちアウトプットを想定しながら、インプット=読書するということです。含蓄のある言葉です。プロになる人はみなこのような勉強をしてきたのでしょう。
この本では図版が多く出ていて、経済に疎い私でも少しはわかったような気になりました。それにしても驚いたのは日本の対外純資産は世界一で、この本の出版時の2018年には349兆円もあり、2020年には356兆円まで増えています。日本は衰退する国と言われていますが、こんなにも世界に貸し付けているので、その利子だけでも当分食っていけそうです。反対にアメリカは借金だらけの多重債務者の国ですが、普通ならあちらこちらの街金に拝み倒して金を融資してもらう身なのに、偉そうにふんぞり返っています。まだまだこの歳になってもわからないことが多くあります。