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表紙の絵は宮沢賢治のものです。37歳で亡くなっています。総じて詩人は長生きではありません。若いときは誰だって詩人でもあります。異性に淡い期待を持って何とか自分の内面を表現したいと思っています。AKBの握手会で居並ぶ男たちも別の形で詩人像を表しています。文字で表すのか、実際に行動するかの違いだけです。やはり媒介的な文字で自分の気持ちを表すより、行動するほうが健康にはいいのでしょう。絵画も同じことが言えるでしょう。裸婦像を模写してモヤモヤするより、裸婦とセックスするほうが精神的にも肉体的にも健康になれるような気持ちがします。やはり詩人や絵描きにはシャイな人間しかなれぬものかもしれません。人間長生きするためには直接的なことをするほうがいいので、詩人や絵描きのように文字や色を介して自分の心情を表現していては肺結核になりやすいようです。
詩人でも絵描きでも長生きする人はいます。ヘルマンヘッセは85歳まで生きています。彼の絵を見ると、もはや人物像はありません。全て風景画です。異性や同性と関わらないことが精神を安定させるようです。彼も青春時代学業に失敗で自殺を試みたこともあります。彼が長生きできたのは仏教のお陰だと思われます。欧米人には思いもつかない「諦念」を会得したことによって危機を脱したと考えられます。年をとればとるほど、諦めが肝心だとわかるのでしょう。