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食べ物商売ができたのはフランスよりも100年も早く1657年、「奈良茶飯屋」という店が出来ているそうです。1804年には料理屋番付ができていて、江戸には600軒の飲食店があったと記されています。有名な高級料理屋「八百善」の茶漬けは「一両二分」で、今に換算すると「3~5万円」になるそうです。何しろ高い材料を使っているからその値段になるので、江戸の通は大いに納得していたと書いています。
いつの時代でも金持はいるということです。現代でも一回の食事代が4,5万するところが予約が一杯で、何ヶ月先まで入れない状態だというのに、一回の食事代が1000円にも満たない私のような店はガラガラです。たとえ高いウナギを買ってきて焼いても、3000円と値段をつけたら、だれも注文などしないでしょう。ある有名なウナギ屋は4000円という値をつけていました。原価を知っている私は結構うまい商売をしているなと思いました。
江戸時代のウナギ屋は離れなどがあって、男女がいやらしいことをする場所だということになっています。ウナギの形状から双方盛り上がっていたのでしょう。
「しおらしい」という言葉の語源をこの本で初めて知りました。昔は塩が貴重で、塩を欲しがる女のしぐさを言い当てているということだそうです。
ウィンナーソーセージに切込みを入れたのは日本人だそうです。箸でもたべやすいようにということです。
井伊直弼が水戸藩の武士に殺されたのは、水戸藩の藩主・徳川斉昭が井伊直弼に直弼の地でとれる牛肉の味噌漬けを所望したところ無碍に断られたということが遠因になっています。これも初めて知ることです。尊皇攘夷との関係よりはこちらのほうが強かったりして、忠臣蔵と同じようなものです。