忍者ブログ

読書

野坂昭如 愉しみかたの流儀


        日本の高度成長時代、右上がりの時、自分の好きなことを言ったりしたりして、それがまたおカネになる、ある面、軽佻浮華であってもめしが食え、メディアへの露出の多い人でした。文芸界の植木等とでもいえるでしょう。

銀座のホステスの美人局に会って三万円もとられています。このホステスに何人もひっかかってカネを巻き上げられています。それでも相当長い間この女は銀座のバーに勤めていたそうですから、まだまだこの時代余裕があったような気がします。いまではすぐに捕まるでしょう。

今も同じだと思いますが、昔でも雑誌に姓具の宣伝があります。野坂はビニール人形を買っています。手抜きの下半身の植毛で、ことが終わった後、彼のそれに抜けた毛がまとわりついていて、それを取り去るのに往生したと書いています。これとて、このようなリポーターのために買ったようなものであったでしょう。ネタ探しのために野坂はいろいろなものを買っています。

野坂の言うところ、「処女屋」という商売があり、処女ということで、自分の体を高く売っていた女がいたそうです。実際の歳は30手前ですが、178歳にしか見えなかったそうで、芸も細かく、処女貫通の折の敷布の血もセットしてあったそうです。この女性月に二人ほどの客で十分贅沢に暮らしていたようです。今ではこのような商売は成り立ちません。処女だからといって高いゼニを払う男はいませんし、もともと処女など信用なんかしていません。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R