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読書

金子常規 兵器と戦術の世界史


        なんといっても第二次世界大戦で日本が負けたかということです。経済力の違いです。初期にはゼロ戦で相手の航空機を圧倒していましたが、やがてアメリカはゼロ戦に負けない戦闘機を作り出しました。日本は改良と生産が追いつかないのです。ゼロ戦だけではありません。あらゆるものが金と材料がないもので、兵器の更新があまりできないのです。だから貧乏人の戦略になります。人海戦術です。この悪癖は日露戦争からです。これが曲がりきりでも、成功したので、「大和魂」の号令とともに、銃剣をもってしての突撃です。ロシア人や中国人ではそれでも通用したのですが、戦い上手なアングロサクソン人のアメリカにはそれが格好の餌食になります。おまけにワンパターンの戦術では、相手に読まれ、事前に準備されて効率よく殺戮されてしまいます。

第二次世界大戦後、人海戦術で一回は成功したのは朝鮮戦争の中国軍です。地雷原を中国人の囚人たちを後ろから銃で脅して渡らせ、地雷を爆発させて、本隊が入ってきたのです。これには国連軍(アメリカ兵)もうろたえ、敗走しました。中国には何億人もいるので、少々の人員の減少はなんともありません。しかしこれも一時的なもので、圧倒的な火力の前では持続できるものではありません。

戦争しないのが一番ですが、相手がいることですから、今から先どうなるかわかりません。核をもっても使えないので、余り意味が無いとも思われます。威嚇するにはいいかもしれませんが、相手がその威嚇を理解できない気ちがいであれば、それも有効な兵器だとは思われません。世界の軍需大国はますます近年兵器の改良をしています。あの人海戦術の中国すら、無人の潜水艦を研究しているようです。ロシアの、最近打ち上げた衛星は、敵対国の衛星を無効にするようなキラー衛星ではないかと噂されています。衛生システムを破壊されてはミサイルも撃てなくなるようです。ますます複雑になり、素人の我々には何も理解できないような戦争が起こるような気がしてきます。

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