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読書

金賢植 わが教え子、金正日に告ぐ


          現北朝鮮の党首・金正恩の父・金正日がその父・金正成を喜ばした言葉があります。

「(もし北朝鮮がアメリカに負けたら)・・地球を爆破します。朝鮮がない地球になんの存在価値がありますか」

今も金正恩は父の教えに従って、着々と核兵器の改良につとめ、韓国との融和も時間稼ぎに過ぎないようです。もしアメリカが攻撃すれば、北朝鮮は破れかぶれになって、日本やアメリカに核攻撃を加えるのではないかと心配です。

金賢植は金正日が子供時代ロシア語を教えたことがあります。文法はまあまあだったのですが、会話ができなかったようです。金王朝も季王朝とたがわず、正妻に側室があり、後継者問題でごたごたが起こります。金正日も父の後妻・金聖愛やその子供らを「刈り込み」という粛清で、一家郎党を表の舞台から退けています。金正恩も腹違いの兄・金正男を、また叔母の夫・張成沢も殺されています。この本の著者も、脱国者でありますから、彼の妻、子供、親戚、彼と関連した人々まで強制収容所に入れられ、多分死んでいるのでしょう。

北朝鮮の優秀な大学生は、教授なるよりは、外交官や、貿易関係の職に就きたがります。ドルを持つことができ、豊かな生活ができるからです。その次に人気なのは調理師だそうです。平城調理師専門学校には、「大学の教授の娘」すら入学が難しいと言っています。要するに外交官も貿易従事者も調理師も食べ物にありつくことができるということで人気なのです。各国の制裁で北朝鮮はますます苦しくなっていると思えます。北朝鮮の兵士の身長は韓国の兵士より10センチも短いということで、いかに栄養が足らないことがわかるでしょう。

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