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90年代を境にして子供の在り方が違ってきたと言っています。反抗期がなくなり、素直でおとなしい子供が増えてきたということです。それも「省エネ」の生き方を志向しているのです。大それた野望もないし、たえず「指示待ち」をして、自ら気を利かせ率先して物事を進めようとはしないのです。世界の子供と比べて日本の子供ほど将来の夢などの持ち合わせがないのです。なりたい職業は公務員です。何と成熟した大人の考えでしょう。明治からこの方日本は欧米に追い付こうと努力していましたが、90年代以降はある面欧米を追い抜いたのではないでしょうか。冷めた目で社会を見つめるということは、宗教でいう理想や夢は幻想であるということがわかっているからです。欧米でも無神論者が増えていますが、長年の習慣から神をひきずる足枷、神が存在しているかもしれない額縁のなかでの無神論ですから、無意識のうちに考え方にそういった規制がかかるのです。その点日本人はそういった規制が希薄ですから、人それぞれ好きなように、ただしまあまあの生活ができるほどの収入を得て、考え方が違っても、それはそれでいいのであって、抹殺するようなこともないと思っているのです。
鍋田恭孝はこれでは日本は衰退すると心配しています。年々人類のIQはあがっているそうですから、世界もそのうち日本の若者のように、できそうもない夢を見るより、日々それなりの生活ができるくらいでいいのではないかという冷めた目で現実を見つめるのではないかと思われます。