忍者ブログ

読書

鎌田慧 斉藤光政 下北核半島 原発と基地の人々

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

鎌田慧 斉藤光政 下北核半島 原発と基地の人々


三沢基地で思い出されるのは、寺山修司です。彼の母親が三沢基地のアメリカ軍人のオンリーになり、寺山の青春の苦悩が始まります。カルメン・マキが歌った「時には母のない子のように」の作詞は寺山修司です。

「時には母のない子のように/ 黙って海をみつめていたい/ 時には母のない子のように/

ひとりで旅に出てみたい/ だけど心はすぐわかる/ 母のない子になったなら/

誰にも愛を話せない」

寺山修司の父は戦死しています。その敵国人と同棲した母を見て、中学生の寺山はまさしく「母のない子のように」という心境だったでしょう。しかし日本の戦後がアメリカの共産国封じ込め作戦の恩恵で立ち直ったように、寺山も基地の恩恵で早稲田大学まで行きます。大人になっていくうちに母のことは彼の心のひだにしまい込まれますが、時には奇妙な形で噴出する時があります。母に対するアンビバレンスはアメリカに対するアンビバレンスでもあります。

今でも青森は沖縄についでアメリカの軍事基地の面積が大きい所です。おまけに日本の自衛隊の陸・海・空の軍需施設がそろっているところです。仮想敵国ロシア・中国・北朝鮮にたいして電波防諜や潜水艦に対するソナー探知の「秘密基地」が多く存在しています。アメリカの戦闘機がここ三沢からアルカイダの拠点まで6000キロを飛び、爆撃しています。テロを口実にして、日本の中近東の政策におかまいなしに行動しています。鎌田も果たして米軍がいざというときに日本を守ってくれるのかを疑っています。日本にある米軍の施設だけを死守するだけではないかと思っているようです。

またここの下北半島は核施設の多いところでもあります。核の廃棄物が集められて、この地に集められています。何千年も放射能が消えないものを地中深く埋めようとしているのです。原発もこの地震で電源を切ればクラッシュするというのがわかったのですから、もし戦争でも起これば、敵国はこの施設にミサイルを撃ち込むでしょう。原発を制御できなくなったら、日本に住むところはなくなります。おまけに毎日出てくる核廃棄物をどう処理しようとするのでしょうか?そのうち日本はこの種のゴミで一杯になるでしょう。また原発の冷却水は海まで温めます。原発一機から排出される温排水は毎秒80トン、「25メートルプールがたった5秒で満水になる」ほどの量です。このようなものが毎日排出されれば、石油を使って二酸化炭素で温暖化になる以上に、海を暖かくしてそれにつれて大気も暖かくなるでしょう。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R