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長璋吉 韓国小説を読む

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長璋吉 韓国小説を読む


        韓国の大統領が文在寅になり、また再び慰安婦問題を蒸し返すのではないかという中、韓国人の心証を知るためには韓国の小説を読むのが一番ではないかと思い、この本を読みました。1977年の出版ですから、今から40年前です。70年代に話題になった韓国の小説の作り手は、日本の朝鮮併合時代に生まれ、戦前に日本に留学して日本の大学を卒業した人が結構います。それにやはり朝鮮戦争の影響を子供時代に受けた人が作家になっています。それに日本生まれの在日韓国人がソウル大に入り、韓国の作家になった人もいます。いずれにしても国の存亡の危機であった朝鮮戦争の影響が強く作家たちにあらわれています。3年間朝鮮半島で、北朝鮮軍と中共軍との連合と国連軍と韓国軍の連合が押し合いへしあいをし、国土が砲弾で掘り返されてしまったことは、この時期子供時代を過ごした人にとっては強烈な印象を残していることでしょう。1950年の勃発した朝鮮戦争は、20年後の1970年代、ある程度心の整理がついて、冷静に考えられる状態であったかもしれません。時代が急激に変わるとき、それについていける人と行けない人がいますが、いづれにしても急流に流されていることは間違いありません。うまくいくかどうかは単に運があるかどうかです。韓国人の心情はこの本でよくわかりませんでしたが、二国に分裂し、同じ民族が戦ったことの悲しみは分かるような気がします。

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