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「ナグネ」とは韓国語で旅人を指すそうです。この本は80年代いろいろな雑誌に書いたものを集めたものです。フリーライターという仕事は不安定業種であり、金の切れ目が縁の切れ目ということで、冒頭、同居している女性が出て行ったというシーンが書かれ、小説かなと思いましたが、韓国に関するリポートです。関川は海外旅行を一つもしていないということでまず韓国に旅します。それから韓国語を習い始めます。いつの間にか韓国通になり、彼のライターとしてのポジションが決まります。「近くて遠い国・韓国・北朝鮮」をリポートするジャンルを開いたのです。80年代日本はアメリカに次ぐ世界第二位の生産力を持ち、鼻息の荒かった時期です。韓国へキーセンを求めて、淫欲な顔を連ねて渡韓していたものです。当時の韓国は、今もそうですが、日本に追いつき追い越せという異常な敵愾心を持っています。柔道で、日本の田村が朝鮮の選手に負けたとき、韓国でのテレビの中継をみていた人々が踊らんばかりの喝采をしていたと関川は書いています。特にスポーツなどは日本人に負けたくないと思うのでしょう。日本人相手になると異常な力が出るようです。野球にしてもそうですが、キムチパワーで土壇場で逆転されることが多い。
歌手・都はるみの「涙の連絡船」について解説し、彼女の父が韓国人であり、戦後北朝鮮に帰還した人々のこともこの歌の背景があるのではないかと言っています。美空ひばりそう、演歌には暗いものが背後になるのでしょう。「演歌」は「怨歌」とも書かれる場合があります。