2004年の出版で、今は2018年、14年間経っているのですが、青山潜はまだ多摩川の川べりに住んでいるのでしょうか?それよりはまだ生きているのでしょうか?1950年生まれで、今歳68歳、たとえ落ちアユのような自然食品を食べたりしても、贈答の焼酎を飲んだりしているのですから、相当ガタがきているでしょう。今年も冬も寒かったけど、ビニール壁のほったて小屋では隙間風が入ってきてたまらないでしょう。
「とりわけ、11月頃から春先までにかけての季節といえば、気が遠くなるほどの夜長。布団の中に入ってじっとしていると、将来どうするなんて考えなくてもいいことまで考えてしまう。すると、気丈な俺もいっぺんに気弱になってしまうのだ」
私もホームレスに憧れることもあります。自由に日本中を歩き回り、気に入ったところで住んでみて、飽きればまたどこかに行くといった生活もいいものだと思っています。ただし冬と梅雨の時期は除いて。やはり寒いのは年寄りには耐え難い。タイのように年中暖かいところがいいかもしれない。しかしタイも物価も上がり、国民年金では暮らせない状態になっているようです。
青山潜は橋から川に飛び込む自殺者の発見に自分のボートで協力しています。毎朝土手のゴミを掃除し、近隣住民との関係もよくしています。それで警察も余り文句もいわないのでしょう。多摩川で取れる魚や亀や蟹などを展示して、子供たちにも喜ばれています。
真夜中成仏できない霊と出会っています。写真まで撮っていますが、私にはそれが霊であるかどうかはわかりません。懐中電灯で照らしただけではないかと思われますが、青山潜は怖ろしくて、飼い犬の「姫」を抱いて寝台でブルブル震えていたそうです。多摩川の川べりには住宅地と違ってより自然に近いところですから、超常現象も起こるのかもしれません。